産後の床上げとは?産後3週間が大事な理由・5つのポイントとは?




[char no=”2″ char=”悩める主婦”]先輩ママ友から『産後は床上げまでしっかり休んだ方がいいよ』と言われるんだけど、どうしてかしら?[/char]

[char no=”1″ char=”なーさん”]どうして産後は休んだ方がいいのか、初妊婦の方だと分からないよね。産後は何をしてはいけないのか、床上げとは何かなどを紹介していくよ![/char]



「床上げ」ってなに?



「床上げ(とこあげ)」とは

出産の疲れから身体が回復して、日常の生活に徐々に復帰することをいいます。

産後、「いつでも休めるようにと敷いていた布団を、体調の回復とともに片付ける様子」からきた言葉です。

出産だけでなく、大きな病気を完治したときのお祝いの言葉としても使われます。



床上げの期間が必要な2つの理由



床上げまでに「3週間~1ヶ月」の期間が必要といわれていますが、どうしてなのでしょうか。


①体調を崩しやすい

産後は、自分が思っている以上に体力が落ちています。

出産器官である膣や子宮が回復する前に無理して身体を動かすと、高熱が出たり、体調を崩してしまうことも。

身体が妊娠する前の状態に戻るまでの期間を「産褥期(さんじょくき)」と言い、およそ6~8週間かかるとされています。


②「子宮脱」や「子宮下垂」が起きる可能性がある

出産後は骨盤開いています。

骨盤が閉じる前に頻繁に立ち作業をしてしまうと、内蔵が下がって骨盤が歪む可能性もあります。




目には見えませんが、身体は想像以上に「分娩の疲れ」が残っています。

産後に頑張り過ぎてしまうと、いつまでも体力が戻らなかったり、風邪を引きやすくなったり、後々問題が出てきます。

床上げまで「身体を休ませる」ということが自分にとっても、産まれてきた赤ちゃんにとっても大切なことなのです。




床上げまでの過ごし方 5つのポイント



床上げまで身体を休めることを「産後の養生」と言い、休みたいときに休み、消化の良い食事をし、身体を冷やさず、家族などからサポートを受ける必要があります。

産後1ヶ月間のどのように過ごしたらいいのか5つのポイントを紹介します。



①自分の身体のケアに集中する

産後は驚くほど体力が落ちています。

私はバスケットをずっとやっていたので体力には自信がありましたが、

産後、3㎏の赤ちゃんを立ってあやすことが辛く、3分で限界を感じたので大変ショックを受けました…

出産後、すぐに育児がスタートします。

2~3時間ごとの授乳にも体力を使いますし、夜中起きるので寝不足にもなります。

産後1ヶ月の間は、赤ちゃんのお世話と自分の身体のケアに集中してください。

産後は子宮内の感染症などのリスクが高いので、お風呂には入れませんがシャワーならOK!!

産後の1ヶ月健診で問題がなければ、お風呂に入ることができますよ。



②産後ダイエットは2ヶ月目から

出産後、体型を早く妊娠前に戻したくて、産後ダイエットをすぐに始めたいという方も多いと思います。

しかし、産後1ヶ月の間に無理をしすぎると、身体の回復が遅くなってしまいます。

産後の身体は、悪露が出たり、むくみが取れてきて自然に体重も落ちます。

私は妊娠中に13㎏増えました。

出産後すぐは3㎏しか落ちていなくてガッカリしましたが、むくみが取れて、産後1ヶ月後には合計9㎏落ちました。

残りの4㎏は産後2ヶ月~半年で、歩いたり筋トレをして落としました…

早くダイエットをしたい気持ちになりますが、激しい運動は避け、身体の負担がない「ラジオ体操」や「ストレッチ」から始めてみましょう。

「骨盤ベルト」を活用するのもおすすめです。



③家事は任せる

昔の「水仕事」は井戸での水汲みや湯沸かしなどがあり、重労働でした。

なので「産後1ヶ月がすぎるまでは、水仕事をしてはいけない」といわれていました。

しかし現在は、蛇口をひねればすぐ水やお湯が出るので、心配する必要はありません。

産後2週間ほどは「料理・掃除・洗濯」などの家事はなるべく控えて、産後3週目に入ったら、軽めの家事から始めてみてください。

旦那さんや両親に協力をお願いできない場合は、

「産後ドゥーラ」や「家事代行サービス」など、産後の日常生活をサポートしてくれるサービスに頼りましょう。




④外出は検診のみ

ママも赤ちゃんも、1ヶ月健診を終えるまでは、なるべく外出しないようにしましょう。

買い物もいけないので「ネット通販」や「宅配弁当」を活用するのがおすすめです。





私の産院では、1週間検診・2週間検診・1ヶ月検診がありましたが、検診に行く以外は外出を控えていたので家にずっといるのは退屈でした…

産後1ヶ月を過ぎてから、買い物へ行ってみましたが短時間の外出でもクタクタ…

長時間外出したり、人ごみに行ったりするのは控えた方がいいと思います。

また里帰り出産を終えて、自宅に戻る時の長距離移動は赤ちゃんやママに負担がかかりやすくなるので、無理のない計画を立ててくださいね。



⑤心が不安定になるのは当たり前

産後はホルモンバランスが乱れ、精神的に不安定になります。

産後1週間目は、赤ちゃんが生まれた喜びと可愛さで「育児を頑張ろう」という気持ちになります。

しかし「産後2週間目」一番危険です。

産後30~50%の妊婦さんが、一過性の軽い抑うつ状態である「マタニティーブルーズ」を発症します。

私は産後2週間目の時、赤ちゃんが何故泣くのかわからず、泣き声にイライラ

授乳・オムツ替え・抱っこして寝かしつけるという毎日同じことの繰り返しで

「この状態はいつまで続くの??」目に見えない不安に襲われました。

可愛いはずの我が子なのに、可愛いと思えない…

でも、そんな精神状態になるのは「当たり前」だと思ってください。

すべてはホルモンバランスのせいなんです。

私はホルモンバランスのせいだと知っていたので、とにかく時が過ぎるのを待ちました。

「今日1日を乗り切ろう」と思いながら育児をしていくうちに、

赤ちゃんの微笑みが増えてきたり、体重が増えたり…小さな我が子の成長を感じると嬉しくなりました。

徐々に気持ちに余裕が出てくるので、自分を責めないようにしてくださいね。


「完璧な母親」なんていません。


この時期に無理をして症状が重症化すると「産後うつ病」になる可能性もあります。

最近は、産後2週間検診を取り入れる産院が増えてきたので、助産師さんに相談したり、

旦那さん・友人・両親に「自分が感じていることを話す」だけでも、気持ちは楽になりますよ。




周囲への理解を求め、適度に肩の力を抜いて、自分の身体・育児・家事に向き合ってくださいね。



産後は無理せずに周りに甘える



床上げを迎えるまでの約1ヶ月は
お産で疲れた身体を回復させるために大切な期間です。

頑張り屋さんのママは、つい無理をしてしまいがちです。

この時期はお産を頑張った自分に優しくして、周囲に甘えて少しずつ日常生活に戻っていきましょう。

赤ちゃんにもママの笑顔が一番!!
この時期は、気持ちも顔もゆるくして過ごしてみてくださいね。