離乳食の基本を知る!食べてくれなくても焦らないで!先輩ママのQ&A




[char no=”4″ char=”子どもを持つ主婦”]そろそろ離乳食を始めたいけど…いつからどうやって始めればいいのかな?[/char]

[char no=”1″ char=”なーさん”]初めての離乳食だと「食べてくれるかな?」と不安や疑問がいっぱいですよね。今回は、離乳食の「進め方」「注意点」などをまとめてみたよ![/char]




離乳食のスタート時期いつ?



離乳食をスタートするには、赤ちゃん側の準備も必要!

赤ちゃんの様子をみて始める時期を見分けましょう。

1.おとなの食事に興味を持ったしぐさをする。

2.口をモグモグさせたり、よだれの量が増える。

3.離乳食用のスプーンを口にあてても嫌がらない。

以上がクリア出来れば、離乳食を始めてもいい時期となります。




離乳食の進める3つのポイント



離乳食を進める際に3つのポイントを抑えておきましょう。

①1日1回、ほぼ決まった時間に食べさせる

離乳食は、なるべく「午前の授乳タイム」に取り組みましょう。午後でも構いませんが、赤ちゃんによっては離乳食を始めてアレルギー反応(発疹や下痢)が起きる場合があるので、出来れば午前中の病院の開いている時間帯に。

②まずはおかゆから!!それから野菜→豆腐→魚へ

最初は「1日1回1さじ」から。すりつぶした「10倍がゆ」から始めて、慣れたら少しずつ量を増やしましょう。

ウンチの状態が変わらなければ、すりつぶした「野菜」や「豆腐」や「白身魚」なども始めましょう。ただし、新しい食材はアレルギー反応が起きる場合があるので「1日1種類」にして「1さじ」から試してください。

③開始1カ月くらいしたら、1日2回に

慣れてきたら「午前」と「午後」の1日2回に。ポタージュ状のペーストから、ぽってりとしたヨーグルト状へと水分量を減らしていきます。

離乳食の進み方には個人差があるので、赤ちゃんの様子を見ながら焦らずに進めて下さい。



離乳食の硬さや味付け、食べさせ方は?



離乳食開始の頃は、色々な味を体験しながら「飲み込む練習」の時期です。

まだ舌は自由に動かせず、ゴックンと飲み込むことしかできないので、離乳食は「滑らかなペースト状」が基本です。

ペースト状に慣れて飲み込みがよくなったら、ペーストに小さな粒が混ぜたり、それにも慣れたら固形を増やすなどステップアップしていきます。

味付けは必要ありません。素材の味だけで充分食べてくれます!

素材をペースト状に伸ばす時には、お湯でもいいですが、出し汁をしっかり取ってあげると風味が増し、より食べてくれます。

私は麦茶用のボトルに「水」と「昆布」を入れて、いつでも出し汁が使える状態にしていました。

あと製氷皿に出し汁を入れて凍らせておくのもおすすめです。



~食べさせ方~

①下唇の上にスプーンをおき、口を閉じるまで待つ

②食べ物をのせたスプーンを下唇の上にそっとおく

③上唇で取り込んだらスプーンを引き抜く

初めのうちは、膝に抱っこして、赤ちゃんの姿勢を後ろに少し傾けると食べさせやすいです。






1日の離乳食&授乳スケジュール



規則正しい時間帯に「授乳」や「離乳食」を与えることで、生活のリズムが整い、夜更かしや夜泣きの防止に効果があります。

また、お腹が空く時間帯に離乳食を与えることで、食欲が出て、離乳も進みやすくなるので、離乳食やミルクの与える「時間の目安」を決めるようにしましょう!

ただし、あくまでも目安なので、赤ちゃんが離乳食前にミルクを欲しがるようでしたら、離乳食の時間を少し速くするなど、赤ちゃん優先で柔軟に進めていってくださいね。

(例)生後5、6か月の離乳食&授乳スケジュール

午前6時…授乳

午前10時…離乳食

午後1時…授乳

午後4時…授乳

午後7時…授乳

午後10時…授乳

※1日の授乳・ミルクの目安

離乳食を開始しても、まだまだ授乳やミルクは赤ちゃんの栄養源です。

離乳食は、慣れることが目的なので、食べた後も欲しがるようでしたら、母乳やミルクは与えてもOK!!

母乳は欲しがる分だけ与えて、ミルクは200ml×5回程度に。



離乳食初期に食べさせてもいい食材は?




離乳食を始めたばかりには、出来るだけアレルギーになりにくい食材から「1さじずつ」与えるようにします。

また、初めて食べさせる食材は「1日1種類」にすると、異変があった時、どの食材がアレルギーの原因だったのかわかりやすいため、メニューを決める時には意識しましょう。

離乳食を作る時は、すりつぶしたり裏ごしをしてペースト状にしたものを、製氷皿に1回分に小分けして冷凍すると毎日の離乳食作りが楽になります。

では、どんな食材が与えられるのかご紹介します。


・離乳食初期に食べられる糖質





☆お米(初めは10倍粥をすりつぶすか裏ごししてペースト状に)

☆そうめん(小麦アレルギーに注意)

そうめんは初期から食べられますが、小麦アレルギーが出ることがあります!
食べさせた後の様子に注意し、異常があれば医療機関を受診しましょう。
また、塩分が多いので、ゆでた後はよく洗い、塩分をしっかり落としてから、細かく刻んで与えましょう。



☆じゃがいも
☆さつまいも

ゆでたものを裏ごしするかすりつぶすかして与えます。
甘みがあるので、赤ちゃんも食べやすい食材です。



・離乳食初期に食べられる野菜




野菜や果物は、離乳初期から食べられるものと離乳食完了期になっても避けた方がいいものがあるので、種類と与える時期に気をつけましょう。
また、初期の段階では、生の物は与えず、必ず加熱して食べさせてください。
いずれの物も、初期には裏ごしするかすりつぶして与えます。
また、葉物の野菜は堅い茎の部分は避けて、柔らかい葉の部分を与えます。

☆人参
☆玉ねぎ
☆キュウリ
☆大根
☆カブ
☆ホウレン草(葉の部分)
☆白菜(葉の部分)
☆小松菜(葉の部分)
☆ブロッコリー
☆トマト
☆キャベツ
☆カボチャ




・離乳食初期に食べられる果物




ビタミンCをたくさん摂取できるいちごやみかんは、生のまま食べさせたい食材ですよね。
果物は、糖質や野菜に慣れてから与えるようにしましょう。
また、酸味が気になる時には、電子レンジで加熱すると甘みが出て食べやすくなります。

☆りんご
☆いちご
☆みかん
☆バナナ
☆スイカ
☆ぶどう
☆梨

・離乳初期に食べられるたんぱく質





たんぱく質になるものは、野菜に慣れた離乳食をスタートしてから2週間ほど経ってから与えられます。
舌触りがなめらかではないので、食べにくく嫌がる赤ちゃんもいますが、無理に食べさせようとする必要はありません。
少し日を置いてから再チャレンジすると、意外と食べてくれることがあります。

また、たんぱく質は消化しにくく、未発達な赤ちゃんにはお腹に負担がかかります。その為、肉は初期には食べさせられません。

魚も塩分や糖質の多いものは与えられませんので注意しましょう。
魚は栄養価が高く、早く与えたいというママさんも多いとは思いますが、焦らずにゆっくり進めましょう!

☆豆腐
☆鯛(タイ)
☆ヒラメ
☆カレイ

※白身魚で勘違いしやすいのがタラですが、タラは塩分も多く、アレルギーの危険性が高いため、白身魚ですが初期には与えないでください。



離乳食で与えてはいけない食材




離乳食で赤ちゃんに与えてはいけない食品、離乳食にあまり向かない食品をまとめてみました。

≪与えてはいけない食品≫



・はちみつ(乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは避ける)
・黒砂糖
・蕎麦
・鶏卵
・牛乳・乳製品
・小麦
・ピーナッツ

特に、蕎麦はアナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こしやすいことから、1歳を過ぎてから慎重に与えましょう。



≪離乳食に向かない食品≫


◆消化吸収に負担がかかりやすいもの

・ごぼう
・きのこ
・パイナップル


◆のどにひっかかりやすい、詰まりやすいもの

・ナッツ類
・お餅



◆弾力があって柔らかくなりにくい、かみにくいもの

・こんにゃく
・かまぼこ
・いか



◆辛みや刺激が強いもの

・生姜
・ニンニク



1ヶ月・2ヶ月目の離乳食のポイント



~1ヶ月目の離乳食~


離乳食を始めた1カ月間は、スプーンやミルク以外の食べ物に慣れて「飲み込む練習」から始めます。

その為、せっかく頑張って作っても、スプーンを押しだしてしまうことも…

しかし、これは反射反応なので「ママの離乳食が食べたくない」「美味しくない」という赤ちゃんの意志ではありません。

初めの1カ月はとにかく慣らすことが大事!!

栄養面は母乳やミルクで充分足りているので、まだ気にすることはありません。

毎日同じものが続いても大丈夫です。



~2ヶ月目の離乳食~


離乳食作りに慣れ始め、赤ちゃんも「上手にゴックン」出来るようになってきます。
順調に進んでいるのであれば、ステップアップしてみましょう!


①食べられる食材を増やしてみる

1食で摂取出来る食材を2種、3種、4種と増やして栄養面も少しずつ気にしてみましょう。

おかゆ・野菜・魚とお皿を3種類の栄養に分けて出すと、栄養バランスをコントロールしやすいです。

②1日2回食にしてみる

離乳食開始が生後6カ月、7か月という赤ちゃんは特に「もっと食べたい!」アピールしてきて、困ってしまうことも…。

離乳食が順調に進んでいる場合は、1日2回食に進めていきましょう。

離乳食を与える時間は、病院を受診できる平日10時、15時を目安に。

また、初めて口にする食材は平日の10時に与え、午後の離乳食はこれまで与えたことのある食材を食べさせましょう。

③市販のベビーフードを利用してみる

2回食になる頃には、赤ちゃんも随分体力がついてきてお出かけも回数が増え、離乳食を作る手間も増えてママは大変。

そんな時は「市販のベビーフード」を利用してみてください。栄養バランスも考えられており、衛生的です。

私は手作りがいいと思っていましたが、頑張りすぎて疲れてしまいました。

体調が悪い時、イライラしてしまう時、離乳食作りに煮詰まってしまった時など、便利に活用してください。

お母さんが笑顔でいることが、赤ちゃんにとっては1番嬉しい事です。







離乳食に関するQ&A




Q:初めての離乳食。赤ちゃんは免疫がないので食中毒や衛生面が気になります。離乳食を安全に進めていくには何に気を付けたらいい?

A:赤ちゃんはすでに物(おもちゃなど)を舐めたりしていませんか?ある程度「免疫」があるので、しっかり手を洗ったり、扱う道具も清潔にしてあれば問題ありません。食中毒で気を付けることは「しっかり加熱」すること。冷凍保存するときは「粗熱」を取ってから保存して、ストックも1~2週間で使い切ってください。離乳食の目的は「栄養をとること」「味覚を豊にすること」「かむ練習」です。




Q:食物アレルギーが心配です。どういう風に進めたらいい??

A:離乳食をはじめて問題がなければ徐々に次の食材を試していきましょう。

注意点としては、
・「食材・調理法・量」を記録しておく
・新しい食材は1日1品
・病院がやっている午前中に試す




Q:離乳食を与えても吐き出したりして食べてくれません。少しでも食べた食材はメモしていますが…栄養も気になるので他の食材も食べてほしい。しっかり食べてもらうためにはどうしたらいい?

A:赤ちゃんもお母さんも離乳食が「義務化」してませんか?1回離乳食から離れてみましょう。ミルクだけの生活に戻しても問題ありません。食事を楽しめるように「美味しいよ」など声かけをしてみてください。あと食べさせる時、椅子選びもポイントです。足が床につき踏ん張れると自分から前かがみになったり、食べる意欲が湧きます。




Q:10ヶ月でカミカミ期になったのですが、噛まずに飲み込んでしまいます。上手にカミカミができるようになるにはどうしたらいい?

A:まず赤ちゃんの離乳食期の口と舌の動きの発達を覚えておきましょう。

時 期 舌の動き 歯の生え方 硬さの目安 目的
5~6ヶ月 ゴックン期 前後 なし ポタージュ 飲み込む
7~8ヶ月 モグモグ期 前後・上下 前歯が数本 豆腐くらい 舌と上あごでつぶす
9~11ヶ月 カミカミ期 前後・上下・左右 前歯が上下に数本 バナナくらい 歯ぐきの上でつぶす
12~18ヶ月 パクパク期 前後・上下・左右に細かく自由な動き 奥歯が生えてくる 煮込みハンバーグくらい 前歯でかみ切り歯ぐきでかみつぶす




前歯は「かたさを感じるセンサー」なので前歯が生えてきたら「ステック状」のものを与えてみてください。




Q:離乳食をはじめてから赤ちゃんが「便秘」になりがちに…どうすれば改善できる?

A:赤ちゃんの場合「直腸」に便をためてしまいます。便がたまると直腸が広がり、更にかたく大きな便になって当然「痛み」が出てきます。


便秘を疑うポイントとしては、
・食欲が落ちる
・排便の時、痛そうにする
・離乳食が始まってから排便の回数が大幅に減る
・便がかたくコロコロしている


もしも便秘かな?と思ったら…

1.「のの字マッサージ」 ゆっくり少し押さえるように直腸周辺を「のの字」を書くように刺激する。

2.綿棒にベビーオイルやワセリンを塗りゆっくり肛門から挿入する。肛門を広げるように数回ぐるぐる回して刺激を与える

直腸にたまってしまった便を出して「流れを良くする」と自然な排便ができるようになります。
それでも便秘が続く場合は病院を受診してください。薬を使って便を柔らかくしたり、軟膏を塗ったり改善していきましょう。




Q:炊き込みご飯が好きでそれしか食べません。栄養面や食育に問題はありませんか?

A:炊き込みご飯を食べて入ればそこまで栄養面で心配はありません。食感や味覚の幅を広げ、食べられるものを増やす工夫をしてみてください。栄養の偏りが心配な場合はフォローアップミルクを取り入れてみて。


1番は楽しい食事の経験の積み重ねです。無理やり食べさせたら「嫌な記憶」が残ってしまうので、両親がいてみんなで美味しそうに食べている光景を記憶に残してあげることが大事です。



食べる楽しさを共有しよう!




初めての離乳食で、うまく食べてくれない場合もあり、あっという間に1カ月が過ぎてしまいます。

しかし、離乳食も中期にはいると、旬の野菜や果物などを使えるようになるので、赤ちゃんも離乳食のバラエティが豊富になり、「食べるのって楽しいんだな」なんて、感じることも。

作る側も食べる側も、笑って楽しく食事が出来るようになるといいですね。