![「建国記念の日」は日本が出来た日ではない!?意味や由来を知ろう!](http://karahuru5.com/wp-content/uploads/2020/05/1390923-1024x773.jpg)
連休の多かった1月が終わると、あっという間に2月に。
2月には「建国記念の日」という国民の祝日があります。
「建国記念の日」は日本が誕生した日と思っていませんか?
私はそう思っていました…。
しかし、きちんとした理由がありました。
今回は「建国記念の日」がうまれた「意味や由来」について紹介したいと思います。
建国記念の日って何をするの?
「建国をしのび、国を愛する心を養う」それが建国記念の日です。
少し分かりにくいので、簡単にいえば、
日本が(それがいつかはさておき)建国されたという「事実」を記念する日。
つまり
日本という国がいつ建国されたかは分からないけど、
実際に今「日本」という国があるので
2月11日をこの国が建国された日にして、お祝いしましょう!
というような国民の祝日なのです。
どうして2月11日にしたの?
なぜ2月11日を「日本の誕生日」にしたのかというと、
紀元前660年の2月11日は、第一代の天皇である「神武天皇」が、天皇の位につかれたと伝えられる日だからです。
日本はこの時からずっと、天皇を国の中心にして続いてきました。
※建国以来、同じ王様の家系が現在まで続いているのは日本だけ
そこで、明治時代になってからこの日を「日本の誕生日」と定め「紀元節」と名付けました。
明治から昭和20年まで、2月11日には家々に国旗の「日の丸」の旗が掲げられました。
ところが、日本を占領したアメリカの連合国軍がそれを許さず、一方的に「紀元節」を廃止してしまいました。
日本人が心を1つにして国の誕生日を祝うことは、日本人が団結することに繋がります。それは日本と戦ったアメリカにとって、決して好ましいことではなかったからです。
「紀元節」が廃止。いつ「建国記念の日」ができたの?
1952(昭和27)年、日本は「自由と独立」を回復しました。
すると、廃止されていた「紀元節」を復活してほしいと「国民の声」が高まっていきました。
でも「廃止した祝日を復活させるのか?」という反発の声も大きかった事から、時間がかかり…
9回の議案提出・廃止を経て、ついに1966(昭和41)年に改めて2月11日を国民の祝日「建国記念の日」として追加することになりました。
意外と新しい祝日だったんですね。
「建国記念日」と「建国記念の日」の違いは?
カレンダーなどをよく見てると、2月11日は「建国記念日」ではなく「建国記念の日」と記載されています。
建国記念と日の間に「の」が入っているかいないかの違いですが、実はこれには大きな違いがあります。
建国記念日は「建国された日」を指しますが、建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う日」とされています。
つまり「日本という国が建国された、そのことをお祝いする日」という意味であり、日本は正確な「建国日」というのがわからないので、その代わりに「建国記念の日」があるのです。
ちなみに、「建国記念日」の定義は各国で異なります。
(例)アメリカ・カナダ・マレーシア・ブラジルなど
・植民地や統治下から独立した日を指す
(例)イタリア・タイ
・王制から共和制や立憲政治に代わった日を指す
(例)ドイツ
・東西が再統一した日を指す
国を愛しむ心が大切!!
普段は、あまり気にしないで過ごしがちな「国民の祝日」ですが、
昔アメリカが日本の団結を恐れ「紀元節」を廃止していたり、
「建国記念の日」は復活した祝日だったり…歴史がありました。
歴史を知って、今年の「建国記念の日」は「国を愛する心」を養って過ごしてみるのもいいかもしれませんね。